Parfum、Eau de Parfum、Eau de Toilette、Eau de Cologne。ラベルの四つの名前は、アルコールにどれだけの香料濃縮液が溶けているかを示す。Parfumが最も濃く、通常20〜30%ほど。EDPは15〜20ほど、EDTは5〜15ほど、Eau de Cologneは2〜5ほどである。
四つの瓶に、四つの言葉
同じ名前の瓶が四つ、棚に並んでいる。違いは名前の下にある小さな一行だけだ。その一行は濃度、つまり溶液に占める香料濃縮液の割合を指す。香水業界のふつうの言い方では、Extraitとも呼ばれるParfumが最も濃く、Eau de Parfum(EDP)が二番目、Eau de Toilette(EDT)はより軽く、Eau de Cologne(EDC)が最も薄い。それぞれに付く割合の幅は業界の慣習であって、法的な基準ではない。
だからEDPとEDTはどう違うかという問いには、短い答えがある。EDPのほうが濃縮液を多く含むので、香りはふつうより密で、EDTより長く肌に残る。長い答えは三点にかかっている。数字は幅にすぎないこと、各メゾンが独自の濃度を決めること、そして同じ香水名のもとでも、EDTはEDPにアルコールを足したものではなく、別の処方でありうることだ。
四つの名前はどれもフランス語で、生まれた時代が異なる。Eau de Cologneは一群のなかで最も古く、18世紀初頭のケルンの街で生まれたシトラスの香水の様式に結びついている。ほかの名前は後になって広まった。香水業界が、同じ香りのいくつかの濃さを区別する必要に迫られたからである。
実際には、メゾンがすべての名前について四つの版を出すことはまれだ。EDPしかない名前もある。EDTとParfumだけの名前もある。名前の下の小さな一行が、手の中にあるのがどれかを知る最初の手がかりになる。
アルコールの中の濃縮液
香水の瓶は二つの部分でできている。一つは香料濃縮液で、業界ではjusと呼ばれる。調香師が処方として組み上げた、精油、抽出物、香気分子の混合である。もう一つは溶剤で、ふつうは香水用アルコール、各国の規則に従って変性させた高濃度のエタノールであり、少量の水を含むこともある。
アルコールは二つの仕事をする。濃縮液を溶かして澄んだ溶液にし、肌の上ではごく速く蒸発して、最も軽い分子を先に鼻へ運ぶ。吹きつけた直後の数秒がしばしばアルコールの匂いになるのはそのためだ。アルコールは去り、香りが残る。
この二つの部分の比率こそ、EDPやEDTという言葉が表すものだ。おおよそ体積で、15%の100 mlの瓶には約15 mlの濃縮液が、5%なら約5 mlが入っている。換算はライブラリの処方計算機で試せる。そこでは20%がEdPの濃さとして示されている。
混ぜたあと、溶液はふつう数日から数週間寝かされる。マセラシオンと呼ばれる段階で、そのあと冷却し、澄むまで濾過する。この工程はチンキの遠い親戚である。チンキでは素材をアルコールに浸し、溶剤を取り除かない。違いは入れるものにある。チンキは一つの原料から抽出し、香水はできあがった処方を溶かす。
よく言われる幅
以下の数字は、業界の文献や参考書で最もよく引かれる幅である。出典によって数ポイントずつ違い、その違いこそまず注目に値する。
ParfumあるいはExtraitは、ふつう濃縮液20〜30%ほどとされる。下限を15まで下げる出典もある。Eau de Parfumは15〜20%ほど。Eau de Toiletteは5〜15%ほどで、10前後が多い。Eau de Cologneは2〜5%ほど。Eau Fraîcheはラベルに現れる場合、ふつう3%以下である。
Eau de Cologneには二つの意味がある。一つは、1709年からケルンでヨハン・マリア・ファリナが作ったシトラスとハーブの様式で、その構造はコロンのアコードの記事で扱っている。もう一つは、単に最も薄い濃さのことだ。今日Eau de Cologneと書かれた瓶は、どちらか一方、あるいは両方を意味しうる。
濃度が高くなっても、香りがそれに比例して大きくなるわけではない。鼻は匂いを数字のように足し算しないし、分子にはそれぞれ匂いの閾値があり、その差は数桁に及ぶ。濃度がいちばんはっきり変えるのは時間である。EDTではトップノートが印象の大半を担い、Parfumでは木、樹脂、ムスクが残るための量をより多く持つ。ライブラリの揮発性チャートは、この速さを油ごとに示している。シトラスは数時間でムエットから消え、木や樹脂は数日とどまる。
名前を定める共通の法はない
ヨーロッパで売られる香水のラベルは成分を列挙しなければならず、香料の部分はすべてparfumという一語にまとめられる。定められた閾値を超える香料アレルゲンは個別に名前を記す必要がある。濃縮液の濃度は記さなくてよい。EDP、EDT、Parfumを数字で定義する共通の規定はない。
だから各メゾンが独自の濃度を決める。あるメゾンのEDTが、別のメゾンのEDPと同じくらい濃いこともある。どちらもExtraitと書く二つのメゾンが、5ポイントも10ポイントも離れていることもある。本当の数字は作り手が公表したときにしかわからず、ほとんどは公表しない。
おなじみの四つの名前のほかにも、市場はもっと多くの言葉を使う。Eau Fraîche、Intense、Elixir、Absolu。これらにも共通の定義はない。濃さを示すこともあれば、フランカーの記事が記すように、古い名前のもとの新しい処方を示すこともある。
だからといって数字が無価値になるわけではない。それは調香師、作り手、売り手のあいだの共通言語であり、方向を示すには十分だ。測定値としてではなく方向として読むこと。それが業界の実際の働きに最も近い読み方である。
EDTは薄めたEDPではない
18%で均衡のとれた処方が、8%でもひとりでに均衡するわけではない。薄めると、素材は均等には弱まらない。閾値のきわめて低い分子ははっきり感じられたままで、感じられるまでに多くの量を要する分子は後ろへ退く。紙の上の比率は同じでも、層のあいだの感じられる均衡は動く。
そのため調香師は、濃さを変えるときにふつう処方を見直す。処方をほぼそのままにしてアルコールだけを変えるメゾンもある。トップやベースを変えて一部を組み直すメゾンもある。名前と大まかな着想だけを残して、ほとんど新しい処方を作るメゾンもある。
三つ目の場合はめずらしくない。Wikipediaは、同じ名前で濃度の異なる香水のなかに、まったく別の濃縮液の配合を使うものがあると記し、Parfum、EDP、EDTがそれぞれ別の組成であるクラシックな香水を例に挙げている。つまり三つのラベルの三つの言葉は、一つの香りの三つの濃さではなく、三つの近しい香りを指しているのかもしれない。
実際的な帰結として、一つの版から別の版を推し量ることはできない。同じ名前のEDPとEDTを比べるには、肌の上かムエットの上で、数時間かけて両方を嗅ぐことになる。違いがいちばんはっきりするのは、アルコールとトップノートが去った最初の一時間のあとであることが多い。
オイルの香水
すべての香水がアルコールを使うわけではない。濃縮液は、ホホバや分留ココナッツのような不揮発性のキャリアオイルに溶かすこともできる。できあがるのはより濃密な液体で、吹きつけるのではなく、ロールオンやディップスティックでつける。
オイルは香りが肌を離れる仕方を変える。最初の数秒に立ちのぼるアルコールがないため、立ち上がりはやわらかく、遠くへ広がらない。香りは肌の近くにとどまる。EDPやEDTという名前はこの形には当てはまらない。作り手はふつう、オイル中の濃縮液の割合を記すか、何も記さない。
インドと中東のアターの伝統は、もう一つの枝である。花や植物を蒸留してサンダルウッドオイルの基剤に受け、その基剤が香りを保ち、運ぶ。ここでは濃縮液と溶剤の境がぼやける。基剤そのものに匂いがあるからだ。
家で作る精油のブレンドでは、オイルでもアルコールでも、割合はより具体的な意味を帯びる。実際に肌に触れる精油の量である。どの精油にもライブラリのページに記された独自の上限があり、全体の濃度は最も厳しい一つに合わせて決めなければならない。記事アルコール、時間、暗がりが、希釈とマセラシオンの話を続けている。
ラベルの四つの言葉が測るのは比率であって、香りではない。
一つの名前が四つの処方を抱えうる。
残りは最初の一時間のあと、肌の上に現れる。